

「北畠を愛する会」の目的
「北畠を愛する会」は一つのマンション建設反対運動を契機として生まれました。私たちが愛し、誇りを持っているこの北畠地域の環境は、小さな区域を越えて住民が力を合わせて努力して守っていくものであることを、この反対運動を通じて実感しました。
ゆったりと落ち着いた、いとおしく、誇らしく思える街、北畠。その北畠および周辺地域の環境を地域住民とともに守る活動を行うことを「北畠を愛する会」の目的としています。
「北畠を愛する会」発足の経緯
何もかもがゆったりと流れていく、見慣れた、穏やかないつものチン電通り。
平成24年5月。私たちの地域であるこののどかなチン電通りの北畠駅前に、突然、10階建というこの地区では聞いたこともない高さのマンションの建築計画が持ち上がりました。地域の限られた住民に簡単な報告があっただけで、建築が進められていきました。地域の私たちには反対の考えはあるものの、住民同士の繋がりも希薄で、どのようにその意思を反映するかについての知識もありませんでした。そのうちに詳しい説明会が開かれるだろう、町内会としての動きもあるだろうと安易に考えていました。
ところが、説明会は開かれず、周辺の方々からは「どうなっているの?」の質問が相次ぎました。この時点で、このような重要な問題にもかかわらず、町内会は全く機能しないことが分かりました。このマンション建設を契機にこの地区に高層マンションが乱立するようなことになってはいけない。誰かが反対を主張しなければならない。同じ地区に住む私たちに反対運動を進める義務があると感じ、有志が反対運動を起こすこととしました。
反対運動を始めて多くのことが分かりました。これまでに近隣の多くの地区でマンション建設に関する紛争が生じていたのです。全く知りませんでした。それらの紛争に関わった方々から、私たちに支援の手を差し伸べていただき、初めて多くの方々のご苦労がわかりました。今ある北畠の環境は皆が守ってきたもので、努力なしには維持することは出来ないものであることもよくわかりました。また、これらは従来の町内会の活動の範疇でないこともよくわかりました。そこで私たちは、地域を超えて住民が連携して北畠の環境を守る一つの力になればとの思いでこの会を立ち上げました。